医院ブログ

2020/07/13

裏側矯正装置とマウスピース型矯正装置の治療効果について

皆さんこんにちは姫路駅徒歩2分姫路はま矯正歯科院長の濱です。7月も半分経過しました

が新型コロナウイルス感染症の感染者数が緊急事態宣言解除後において連日過去最高を記

録しています。非常に憂慮すべき事態ですが、パニックにならず各人感染予防を徹底して事

態の悪化を避けたいところです。

 

さて、近年日本においても矯正歯科治療が一般的に受け入れられるようになり、矯正歯科治

療を受ける年齢層も広がってきました。治療が一般的になってきたとはいえ欧米と比較す

るとまだ普及はしていません、ですのでなるべく装置を他人に見られたくないという要望

もあります、それに対して普及してきたのが他人から見えない・見えづらい装置です。歴史

があるのは歯列の裏側に装着する裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)です。基本的には他

者から全く装置が見えないので見た目は受け入れ易いです、また現在では様々な難易度の

ケースにも対応できますので歯の裏側に装置が着く違和感さえ苦にならなければ良い方法

だと思います。基本的には会話していると見えるのは上顎ですので上顎だけ裏側に装置を

装着し、下顎には表側に装置を装着する手法も良く用いられています。この方が舌の違和感

は少ないでしょう。

 

それに対し近年急速に普及してきたのがマウスピース型矯正装置(商品名ではインビザラ

インが一般的に知られています)です。この装置の一番の利点は取り外しが出来ることです、

通常矯正装置を用いる場合は虫歯のリスクや装置の脱離のリスクがあるため食べ物や食べ

方に一定の制限がありました。しかしこの装置は食事と歯ブラシの際は外せるので制限が

無いのです。これは画期的なことだと思います。ただし難点としては完全に患者さんの意思

の力に治療結果が委ねられている事です、装置の装着をサボってしまうと治療が終わりま

せん。また対応できるケースも大きな歯牙の移動を伴う場合や骨格的要素が強い場合は困

難となります、そこは術者側の適応の可否を見分ける診断力が重要になってきます。無理が

ある場合は裏側矯正装置も考えてみても良いと思います。

 

下の写真は上の段から治療前・治療中・治療後です。

 

上顎裏側装置・下顎唇側矯正装置

装置装着期間1年10ヶ月

上下顎第一小臼歯抜歯

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