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2021/07/04

マウスピース矯正(インビザライン)のトラブル

こんにちは、姫路はま矯正歯科 院長の濱です。近年マウスピース型矯正装置(インビザライン)を取り扱う歯科医院が増えてきていますが、中にはマウスピース型矯正装置(インビザライン)のみを取り扱う歯科医院も増えてきました。しかし全ての症例をマウスピース型矯正装置(インビザライン)で治すことが可能かと言うと、そのような事はありません。中にはトラブルになってしまうケースも多くあるので今回はマウスピース型矯正装置(インビザライン)におけるトラブルについて述べようと思います。

 

トラブルの原因については大きく分けると術者側の原因と。患者さん側の原因に分ける事が出来ます。

 

Ⅰ.術者側の原因

①治療計画の不備

まずは治療計画自体が間違っていると治療がうまくいかないのは当然です。マウスピース矯正治療には向いているケースと向いていないケースがあります、その診断を行うのは矯正医なので診断が間違っていると治療は上手くはいきません。

 

②説明の不備

最初のカウンセリング時や診断時に十分時間をとってマウスピース矯正治療の特有の現象や注意事項を説明しなければいけません。通常のワイヤーを用いた矯正治療とは全く異なるシステムでマウスピース矯正は行われます。治療内容に沿った説明を十分に受けて納得した上で治療を受けなくてはいけません。当院では初回カウンセリング時に1時間、診断時に1時間の時間を割き十分に治療内容を説明しています。また初回のマウスピースが装着される時も30分の時間を説明だけに設けています。

 

③治療内容の不備

歯面に装着するアタッチメントの形状の正確さ、歯間を削合するIPRの精密さ、補助装置を装着するタイミングは術者側の矯正治療に対する習熟度に関係してきます。習熟度が低い術者が治療を行うと治療精度も低下してくるでしょう。

 

Ⅱ.患者さん側の原因

①治療への協力度の不備

マウスピースの装置時間、補助器具の使用時間は密接に治療結果と関わります。指示通りに治療に協力できない場合は他の治療法に切り替えることも考えなくてはいけません。

 

②口腔内の状況によるエラー

歯の詰め物や虫歯が多い場合は治療が予定通りに進みません。マウスピース矯正治療を行う前に改善しておきましょう。

 

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