医院ブログ

2020/01/09

美容外科と顎変形症の治療の違いについて

よく「容整形と顎変形症の治療の違いってなんですか?」と質問を頂きます。

 

答えは

 

「咬み合わせ(噛む機能)と見た目(アゴのズレ)を全て治すなら矯正歯科」

 

「見た目重視(アゴのズレのみ)で短期間治療なら美容外科」 です。

 

 

そして、費用に関しては、

 

指定を受けた矯正歯科であれば、健康保険(保険治療)が適応になり費用が安くなります。美容外科では自費診療になり、費用は高額になります。ここも大きな差といえます。

 

 

具体的には、

 

矯正歯科で行なう顎変形症としての保険治療ですと、3割負担として、治療期間すべての総額(手術費+入院費+矯正治療費)50万円~60万円位となります。この場合、保険適応ですから、一気に何十万円という費用ではなく、他の病気と同様に通院時に数百円、数千円~2万円程度の通院時に費用が掛かります。

 

一方、

 

美容外科で行う美容整形手術は、自費診療のため医院によって差があるかとは思いますが、手術後に審美的な歯科の処置も含め250万円~350万円位が相場なのではないでしょうか。

 

アゴの骨格を手術で治すという意味だけで言えばどちらもアゴの治療です。

 

この2つの診療科での治療(内容)の差は何かと言いうと

 

矯正歯科と口腔外科が連携して行う顎変形症(保険)治療は、ご自身の歯を保存して一番大切な咬み合わせを改善できます。当然、顔の形も良くなります。

 

美容整形外科で行われる治療は、その主目的はアゴや顔のズレを改善することのみが目的で、手術後、上下のアゴがかみ合わないような問題があれば、併設の歯科などで、歯を削り差し歯(人工の歯)を広範囲に入れ、咬み合せのカモフラージュをすると言った手術が多くなります。確かに治療手順は早いと思いますが、健康な歯を削ったり、アゴだけではなく歯においても外科的な処置が多くなります。

 

いろいろな機能的なことも含めてみて、予後や結果はどちらの方が良いかというと、矯正歯科での顎変形症としての保険治療を行った方が、より高いゴールが得られることが多いと思います。

 

つまり、矯正歯科での顎変形症の治療は、本来のアゴの機能として、一番大切である噛むといこうことに主目的を置いた治療だからです。咬み合わせと言う機能の改善がしっかりと出来ているという事です。

 

 

咬み合わせの改善が、しっかりと出来ていれば長期安定して、歯も長持ちしてより良い結果がついて来ます。

 

まとめると

 

・見た目重視で、外科的な侵襲は多くなる、多少費用が高額になるのは覚悟の上、短期間治療したいなら美容外科

 

・見た目も、「咬む」という機能も治療し、長期間の安定した咬み合わせを獲得したいなら矯正歯科(自立支援指定医療機関)での保険治療

 

ということになると思います。

 

補足として、矯正歯科で治療を受けるためには以下のようなことをご理解いただく必要があります。

 

矯正歯科での顎変形症の保険治療は、自立支援医療機関(育成・更生医療)の指定を受けた、専門の医院や病院で無くてはならないこと!もし、矯正歯科専門医院であったとしても指定医療機関でないと自費となり高額になってしまいます。

矯正装置を付けて治療をする必要性がある。

治療期間は、通常の矯正治療と同じくらいの期間が必要になります。

(通常1.5~2年くらい装置を装着、その後、保定期間)

 

 

以上皆様の参考にしていただければと思います。